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『ばるぼら』のあらすじ・ネタバレはこちらです【手塚治虫作品】

ばるぼら』は手塚治虫原作の全2巻からなるマンガです。

稲垣吾郎さん主演、二階堂ふみさんヒロイン役で映画公開が決定したことでも話題ですね。

こちらではそんな『ばるぼら』のあらすじをネタバレありでご紹介します。

※原作を参考にしているので映画本編とは異なる可能性があります。

『ばるぼら』の簡単なあらすじ


『ばるぼら』のあらすじについてはWikipediaのものがコンパクトでわかりやすかったので、まずはそちらを引用したいと思います。

Wikipediaのあらすじ

小説家・美倉洋介は耽美派の天才として名声を得ていたが、異常性欲の持ち主であることに日々悩まされていた。

ある日、新宿駅で彼はアルコール依存症のフーテン娘・バルボラと出会い、彼女をマンションに居候させることとなる。

バルボラはことある毎に美倉のマンションを出るが、そのたびにまた彼の家に居ついてしまうのだった。

やがて美倉は、ミューズの末妹かつ現代の魔女であるバルボラと、彼女の母ムネーモシュネーを通じて、黒魔術世界とかかわりを持つようになっていく。

バルボラの魅力を認識するようになった美倉は、黒ミサ式の結婚式を挙げようとするが、儀式の途中で警察に踏み込まれて美倉は逮捕され、バルボラは行方不明となる。

大阪でバルボラを見かけたという話を聞き、会いに行くが、バルボラそっくりの女は美倉を覚えておらず、ドルメンと名乗った。

5年が経ち、結婚して子供もできた美倉だったが、小説のほうはさっぱりだった。

ついには、画家の元にいたドルメン(バルボラ)を誘拐し逃走するが、バルボラが交通事故にあってしまう。

瀕死のバルボラを連れ、作家仲間である筒井の別荘に姿を隠すが、バルボラはそのまま死ぬ。

美倉はその状況で長編「ばるぼら」を書きあげる。

更に数年が経ち、美倉が残した「ばるぼら」は大ベストセラーとなっていた。 しかし、美倉の姿はどこにもなかった。

引用元:Wikipedia―ばるぼら

 

イラスト オレンジ 
『ばるぼら』の登場人物(キャスト)をまとめてみましたこちらでは『ばるぼら』の登場人物(キャスト)をまとめました。 映画のキャスト情報はわかり次第、更新していきます。 『ばるぼら』 ...

 

『ばるぼら』主演・稲垣吾郎さんのコメント

こちらはスポーツ報知からの引用です。

異常性欲に悩まされる天才小説家(稲垣)が、ホームレスのような謎の少女・ばるぼら(二階堂)に翻弄される姿を描く。

稲垣は「愛と欲望にとりつかれたキャラクターなので、愛がむきだしになった僕を楽しんでいただければ」。

二階堂とは初共演。

既に撮影は終えており、「二階堂さんならではのばるぼらを演じて下さった。なんか夢を見ていた感じです」と絶賛していた。

引用元:スポーツ報知 稲垣吾郎、二階堂ふみ 「ばるぼら」実写化

 

稲垣吾郎さん演じる異常性欲者ってどんな感じになるんでしょうね。。。

大人の色気すごそう。。。

ばるぼらを演じた二階堂ふみさんも予告動画を見る限りではかなり露出度高そうですよね。

 

『ばるぼら』 ネタバレ・考察

ストーリーは先程のあらすじ通りですので、ここからは登場人物に注目して考察してみたいと思います。

美倉洋介=異常性欲者とは?

主人公である小説家・美倉洋介は異常性欲者です。

美倉自身それは「致命的な欠陥であり、持病である」と自覚しています。

そして彼が抱える異常性欲は【女性以外の対象に性欲を抱くこと】を意味していますね。

原作では、女性の恰好をしたデパートのマネキンをベッドに連れ込む(その後、異常に気付いたばるぼらがそのマネキンを叩き壊す)場面やメス犬とキスするシーンが出てきます。

美倉の頭の中のイメージでは対象は女性の姿をしているのですが、周りから見れば、やはりそれらは女性ではありませんし、人間ですらないのですね。

異常性欲に悩んだ美倉はボクシングや俳優業、乗馬などに挑戦して気を紛らわせますが、それでも治ることはありません。

美倉が耽美主義的な小説(簡単にいえば官能的な小説)を書くようになったのも、この異常性欲が1つの原因かもしれませんね。

ばるぼらは何者なの?

ばるぼらはフーテン(仕事もせずに街をふらつく人=ホームレス)でアルコール中毒という一風変わった女の子ですが。。。

実は芸術的なインスピレーションを与えるミューズ(芸術の女神)の末っ子であり魔女なんですよね。

美倉の前にはスウォンダ・ルッサルカという作家のところにいてインスピレーションを与えていましたが、なぜか日本にきました。

新宿駅で見つかってからは、酔っ払いながら美倉にべったり付きまといます。

ばるぼらが側(そば)にいるおかげで美倉が書いた小説(タイトル『狼は鎖もて繋げ』)はあっという間にベストセラーになりますね。

その後は美倉の秘書のような立場になりますが、あまりおしとやかな振る舞いが得意ではないようです。

※ばるぼらは黒人になったり、関西人になったり、急に大人の女になったりと「相手や状況によって姿を変える」ことができます。

ばるぼら→ドルメンに名前が変わるところも印象的ですね。

ばるぼらの魅力に気付いた美倉は、その後ばるぼらと結婚しようとしますが警察の介入によって中断されてしまいます。

結婚式に参加する者は聖なる体(全裸)になる必要があり、その辺りが問題になったようです。

※その他の登場人物(キャスト)についてはこちらも参考にどうぞ。

イラスト オレンジ 
『ばるぼら』の登場人物(キャスト)をまとめてみましたこちらでは『ばるぼら』の登場人物(キャスト)をまとめました。 映画のキャスト情報はわかり次第、更新していきます。 『ばるぼら』 ...

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ちなみにですが『ばるぼら』の原作サンプルを読むならamazon無料試し読みがおすすめです。

簡単に冒頭40ページ分を読むことができますよ。

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『ばるぼら』の感想まとめ

Amazonカスタマーレビュー

読んでいて鳥肌が立つような感じを覚えました。手塚治虫の快作、奇作です。

芸術家などの表現を生業とする人達が、一度は悩むであろう、発想の枯渇、孤独、ビジネス社会との矛盾と葛藤などが、小説家と、そこに居候する奇妙な女性、「ばるぼら」との絡みを通して描かれます。

初めは独立したエピソードが続きますが、その後の鬼気迫る展開に惹きこまれました。

「ばるぼら」はどうなるのか、「ばるぼら」とは何者なのか、読んでいくうちに、自分も「ばるぼら」に魅力を感じてしまいました。

決して明るい作品とは言えないものの、「奇子(あやこ)」や「MW」よりは、まだ読みやすいと思います。

忙しい中で、どうしてこれだけの内容のものが描けたのか、手塚治虫の天才ぶりに、改めて驚きました。

・・・

興しろかったです。

正直序盤はあまり引き付けられず、最後まで読まずに終えてしまうかも?!

なんて思っていました。

ばるぼらの母親が出てきたあたりからぐっと引き付けられ、ただならぬ展開に嵌り一気に読み終えてしまいました。

芸術とは?

芸術的な価値、認知・評価されること、ヒットすること、・・・

そこに、その先に何があるのか?

大ベストセラー連発の手塚治虫がこれを描いたとは。

偉人達も民衆に、時代に翻弄され、常に深い苦悩の中から生み出していたことが垣間見えた1冊でした。

・・・

芸術、それは性とは切っても切れないもの。

ただタイトルみて選んだだけなのに、文学作品のように人間が没落していく様子を描いて評価が高い名作らしく、読むまで評判などは全く知らなかった。

うーむ。つかめない女、ばるぼら。

中盤あたりでそのオカルトブームにのっとり、魔女や黒魔術の描写が出てくるのが怖い。

目に焼き付く。

隠微な寓話。

ホフマン物語の影響を受けて描かれてるみたいだけど、これもそのうちに入るのかな。

栄光の影にある陰鬱な、男の生涯。

いやー、お腹いっぱいだった。確かに、文学に準ずる。

勉強になった。

引用元:amazonばるぼら (手塚治虫文庫全集)カスタマーレビュー

 

個人的な感想をここに書くのは憚られる(はばかられる)のですが、私は手塚治虫さんの『ばるぼら』が『アドルフに告ぐ』と同じぐらい好きです。

手塚作品の中では断トツでこの二作ですね。

テーマは全然違いますが、どちらも暗い雰囲気で漫画というよりも文学的な趣(おもむき)が強いところが特徴です。

レビューを読んで改めて大人向けのブラックな手塚治虫作品に外れはない、と個人的には思いましたね。

≫≫ばるぼら全2巻セット
≫≫アドルフに告ぐ1巻

ツイッターの反応

『ばるぼら』をKindle版で購入して読み始めました。

この役を稲垣吾郎が演じるとは。。。

手塚治虫さんの作品を私は何度も読んでいるので。。。

映画楽しみすぎます!

 

2019年に稲垣吾郎さん主演で映画公開が予定されています。

どんな映画になるのか、そちらも今から楽しみですね!

※今のところ映画『ばるぼら』の公式サイトはできていないようなので、製作発表記者会見を全文掲載しているニュース記事のリンクを貼っておきます。参考まで。

【製作発表記者会見】稲垣吾郎&二階堂ふみW主演 手塚治虫の禁断の問題作『ばるぼら』初映画化

 

手塚治虫さんによる『ばるぼら』紹介

ここからは少しマニアックですが、手塚治虫さん自身による『ばるぼら』の解説をご紹介しますね。

手塚治虫さんは『ばるぼら』の「あとがき」で、この物語のきっかけになったのはオペラ『ホフマン物語』であることを明かしています。

 この物語をかこうとしたのは、オッフェンバッハのオペラ「ホフマン物語」からのインスピレーションです。

主人公ホフマンは、詩人で社交界の花形であると同時に意志の弱い好色家で、何回も失恋をくりかえします。

彼には芸術の女神が姿を変えた学生がつきまとっており、つねに彼に、恋をすてて芸術にもどるようにしむけます。

そして、ついに彼は恋敵に恋人をうばわれ、自分は飲んだくれて酒場に眠りこけてしまうのです。

~中略~

ホフマンは社交会のスターとして遊び惚け、あげくのはてに魔女の手先の女に自分の影をとられて、自己を失ってしまいます。

マスコミの世界に溺れて喝采をえるために妥協するか、自分の主義をつらぬくために孤高を保つか、芸術家が必ず一度は遭遇する悩みを、このシーンは隠微な寓話として、みごとに描いています。

引用元:手塚治虫漫画全集146 ばるぼら2

 

そして自身の作品をこのように紹介しています。

 一言にしていえば、この物語は、芸術のデカダニズムと狂気にはさまれた物語です。

魔女や黒魔術が登場するのも、狂気の変容とみなしていただいてよいでしょう。

この物語は、どこからどこまでが主人公の妄想の産物なのかわかりません。

したがって、絵もわざとゆがめたり、狂わせたりしてあります。

ばるぼらも、死んだのかと思えば現れたり、気まぐれに変身したりするつかみどころのない女です。

それが芸術の本来の姿なのだといえばそれまでなのですが……。

引用元:手塚治虫漫画全集146 ばるぼら2

 

解説は私には難しすぎるのですが、気になる方はこちらも良かったら参考にしてみてください。

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『ばるぼら』の解説は天才に任せるしかない【手塚治虫】【立川談志】手塚治虫さん原作のマンガ『ばるぼら』。 このマンガの解説記事を書こうと思ったのですが、私にはどうやら難しすぎるようです。 芸...

『ばるぼら』の意味とは?

手塚治虫さんは先程のあとがきの中で『ばるぼら』という言葉に深い意味はないといっています。

美の女神ムネーモシュネーの娘の中にばるぼらと名づけられたものがいたような、いなかったような。。。

という感じみたいです。

私が調べたところでは、記憶を神格化したムネーモシュネーとゼウスとの間には9人の娘が生まれています。

しかし、その中にバルボラという名前は出て来ていないようですね。(wiki調べ)

原作中では

ムネーモシュネーの娘であるミューズの姉妹の末っ子がバルボラである

となっていますが。。。

門外漢(しろうと)なもので、もしも詳しい方おられましたら、どんなことでも良いのでコメント欄で教えていただければ幸いです。(-_-;)

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